英文エッセイの攻略のためには、まず構成や書き方・ルールを知る必要があります。
ただライティングはなかなか独学が難しく情報も少ないのが現実。
今回はアカデミックライティングとは?と疑問を持っている人に簡単にわかるようにまとめています。
結論から言うと、
- アカデミックライティングには7つの種類がある
- 序章・メイン・結論が基本の構成
- 客観的な文章であることが何より重要
まずはこの3つを頭に入れてから記事をよみすすめるとより簡単にわかると思います。
また自分のライティングに自信が持てない人は、添削サービスを使うのもおすすめ。
英語添削のアイディーは、添削だけでなく解説付き。
アカデミックエッセイだけでなくTOEICのライティングテスト対策にもおすすめです。
英語のアカデミックライティングとは
アカデミックライティング7種類
エッセイ:Essay
エッセイとは、比較的短く、自己完結型の議論が書かれているものです。
ほとんどの場合は、授業中に教師や教授から与えられた質問などに沿って書きます。大体が4、5ページです。(300~500語)
リサーチペーパー:Research Paper
リサーチペーパーとは、自由研究をより深く研究、追求したもので、書いた本人がテーマを選んでいることが多い。
5~15ページ程度のものが基本。
論文:Thesis/Dissertation
学位をとる最後のプロジェクトとして行われるもの。
生徒自身でテーマを選び研究を行う。学位によって長さが変わるが40~100ページ程度。
研究提案書:Research Proposal
これからかく論文やリサーチプロジェクトのためのプランや概要を書いたもの。
文献レビュー:Literature Review
すでに存在している研究を批評したもの。新しい研究の取り組み方などを紹介するために書く。
実験報告書:Lab Report
実験のあとに書く目的、方法、結果、結論を批評したもの。
文献解題:Annotated Bibliography
参考文献を短い説明や、評価とともにリストにしたもの。
アカデミックライティングの構成
①議題と目的をはっきりと書いた導入部分
②主題を裏付ける上での、立ち位置/研究成果/課題
a. 裏付けのための項目
b. 裏付けのための項目
③主題を裏付ける上での、立ち位置/研究成果/課題
a. 裏付けのための項目
b. 裏付けのための項目
④主題を裏付ける上での、立ち位置/研究成果/課題
a. 裏付けのための項目
b. 裏付けのための項目
⑤結論
基本的に頭に入れたほうがいいのは、5パラグラフエッセイです。導入部分と3つに別れたボディ、そして最後の結論の5つの構成を頭の中に入れて文章を作るとスムーズにいきます。
もちろん長くなれば、ボディの数が増えたり、文章もそれぞれ長くなるので、基本の構成は覚えておいて臨機応変に変えていってください。
アカデミックライティングのルールと書き方のコツ
①正式で公平な視点で書かれている
②はっきりと正確な内容
③正しい構成で書かれている
④出典が明らか
⑤矛盾がない
⑥個人の感想
⑦長く、くどい
⑧感情的で大げさ
①フォーマルな英語で公平に書く
英語のアカデミックライティングの目的は情報を公平に書くことです。
熟慮した根拠で議論をすることで、書き手の先入観を入れてはいけません。
なので言葉のチョイスも重要で、カジュアルな言葉は使わないようにしましょう。スラングや省略、定型文や口語などです。
Also, a lot of the findings are a little unreliable.
Moreover, many of the findings are somewhat unreliable.
アカデミックライティングに慣れていないときは、簡単な単語や口語を使いがちなので、できるだけフォーマルな単語を使うことを意識して書いてください。
② 正確な言葉で書く
People have been interested in this thing for a long time.
Researchers have been interested in this phenomenon for at least 10 years.
People➡誰を指しているかわからない
thing➡何のことを指しているかわからない
a long time➡どれくらいの期間かわからない
抽象的な表現は避けて、出来るだけ具体的に数字や名称を出すということを意識すると大分変わります。
③ 主題分を中心に書かれている
アカデミックライティングとはトピックに関する考えの寄せ集めではなくて、はっきりとした目的が必要です。
なので研究課題や主題文から始めます、そして目的に沿った情報だけを入れて、議論を進めます。
全ての構成、パラグラフの構成、文章の構成の3つを意識して書くことで良いアカデミックライティングを書くことが出来ます。
全体の構成
✔導入部分と結論を必ず含みます
✔分かりやすい見出しをそれぞれのセクションにつけます
✔情報を論理的な順番で紹介します
パラグラフの構成
✔違う内容を書く時に新しいパラグラフを始めます
✔内容をまとめたトピックセンテンスをパラグラフの最初に持ってくることで、分かりやすく転換できます
✔どのパラグラフも最初の議論に関係しているものにする
文章の構成
✔転換語を使って、他の意見とつなげたり、文章をつなげる
✔適切な句読点
✔様々な長さや構成の文章
④引用元・出典が明らか にされている
アカデミックライティングでは出典を明らかにして、自分の主張を補足したり裏付けるために使います。
Wikipediaを情報は使用禁止です(wikipediaに載っている出典を見るのは可)。
ウェブサイトで情報を探すのは基本的に避けたほうがいいでしょう。
大学のときは.orgや.govで終わるサイトには、使えるものもあると教えてもらいましたが基本的には使わないようにしてください。
学術データーベースや大学の図書館などで信頼できる情報源を使うのがおすすめです。
APAやMLAやChicagoスタイルという引用の仕方がありますので、これは学校で指定されたものを使用してください。
⑤正しく矛盾がない
- 数字の表し方を統一する
- 使える省略形と使えない省略形を確認する
- 様々なセクションで過去、現在、未来系などの動詞の時制を使う
- 最初の文字や用語を大文字にする
- アメリカ英語とイギリス英語のスペル違いや、句読点の付け方を知り統一する
言葉や書き方を統一することも非常に大事です。スペルチェック、句読点チェックなど基本的なミスもないようにします。
最近ではワードや文法チェックのアプリなどもあるので、活用しながら間違いのないライティングにしましょう。
⑥個人の感想を書かない
In my opinion…
I think that…
I like/dislike…
アカデミックライティングでは、個人的な感想や個人についてはあまり書かないようにしてください。
自分自身のことを書くこともありますが、研究自体に集中するべきなので、できるだけ避けること。
そして二人称である【you】の代わりに【one】を使用します。
I conducted interviews with…
I argue that…
I hope to achieve…
文献などを参考に議論を進めなければいけないので、自分の意見をかくために【I】を使わず、行ったインタビューや、議論をするときにのみ使うのがポイントです。
⑦長く、くどい文章を書かない
多くの学生がアカデミックライティングは長ったらしくて複雑なものだと思っているんですが、あまりいいやり方ではありません。出来るだけ正確で直接的なものにしてください。
不必要な単語は出来るだけ消して、より直接的で意味がしっかり伝わるような文章を書くのが適切です。
Interest in this phenomenon carried on in the year 2018.
Interest in this phenomenon continued in 2018.
2語よりも1語ですむフレーズをできるだけ使用して、重複する意味のある言葉も使わないでください。上の例では2018で問題ないものを、the year 2018と書いているので、the yearの部分を消してあるほうが適切です。
⑧感情的で大げさな文章は避ける
①This horrible tragedy(恐ろしいほどの悲劇) was obviously one of the worst catastrophes in construction history.
②Charles Dickens is the greatest(素晴らしい) writer of the Victorian period, and his influence on all subsequent literature is enormous(絶大な).
感情的で大げさな単語を使うと文章が抽象的になってしまいます。文献などにある情報を書くことでより分かりやすい文章になります。
①The injury and mortality rates of this accident were among the highest in construction history(工事の歴史で最も怪我・死亡率が高かった).
②Charles Dickens is one of the best-known(もっともよく知られている) writers of the Victorian period, and has had a significant(大きな影響を与える) influence on the development of the English novel.
アカデミックライティングは、文学やジャーナリズムなどとは違います。
もちろん説得力のある文章を書くという点では同じです。しかしアカデミックライティングにおいては感情や大げさな表現は避けるようにしてください。
書いているトピックがセンシティブで自分にとって重要であっても、アカデミックライティングの目的は考え、議論、情報を伝えるためで、感情的になるためのものではないからです。
英語エッセイ 300語・500語の例文
300語英語エッセイ例文①
このエッセイは307語で書かれた勇気に関するエッセイです。
5パラグラフでまとめられています。
https://gradesfixer.com/free-essay-examples/understanding-the-meaning-of-courage-and-its-importance/
500語英語エッセイ例文①
この500語エッセイは責任に関して書かれたものです。
5パラグラフで、最後のパラグラフは「In conclusion」とまとめになっています。
https://www.5staressays.com/blog/essay-writing-guide/500-word-essay
500語英語エッセイ例文②
こちらのエッセイは看護師になりたい理由をエッセイにしたもので、4パラグラフです。
序章・メインパート3つ・まとめが基本的な形ですが、もちろんそれは最初の慣れてくるまででこのように4パラグラフでも問題ありません。
https://www.5staressays.com/blog/essay-writing-guide/500-word-essay
英語エッセイのスキルを鍛えるためには?
今回紹介したのは基本的なアカデミックライティングの構成と注意点でした。
日本では英語ライティングの授業がないので、なかなか練習は難しいですが、TOEFLや英検の試験には避けて通れないライティングの試験も。
英語エッセイの実力をあげるには、まず書くこと。
ただ自分で書いて練習するだけではなかなか実力が上がっていかないことも。
英語添削をネイティブやバイリンガル講師からしてもらえて、添削結果に解説と講師からのコメントもついてくる 英語添削のアイディーは、ライティング能力を鍛えたい人におすすめです。
私も自分で書くだけでは上達が難しかったので英文添削をしてもらい、エッセイの書き方のコツなどを掴みました。
そのおかげで英検1級のライティング試験もあまり緊張せず挑むことが出来て、結果は合格!