日本ではお馴染の「英検」。
基礎的な内容の5級から通訳案内士試験の筆記試験免除にまでなるハイレベルな1級まで7つの級が設定されています。
- 英検スピーキングは何級から?
- 英検は何級から難しくなる?
- 英検1級のレベルやすごさって?
気になる各級のレベルや最難関英検1級についても分かりやすくレベルをまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
英検1~5級それぞれの特徴・レベル
小学生から社会人まで幅広い方が受けられるので、学校などで1度は受検したことがあるという方も多いのではないでしょうか。
現在の英検は昔とは大きく異なり、「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能化に着目しています。
2015年に今までになかった級に「話す」「書く」の問題も導入することが発表され、2016年には問題内容も変化しました。英検も勉強としての英語というより、活きた英語力を試す内容が増えてきています。
スピーキングテストは何級から?
英検5級と4級のみ行われるスピーキングテスト
5級と4級は受験申込者全員には受験できる2次試験ではないスピーキングテストがあります。いつでもどこからでもパソコンやスマートフォンなどから受験できるので気軽に受けてくださいね。
面接(2次試験)は3級から
試験の合皮に関わる二次試験の受験は3級から始まります。
スピーキングテストと違って、合格しなければ級自体を貰えないのでここから難易度が多少上がってきます。
英検5級:中学校1年生レベル
レベルの目安 | 中学1年生程度 |
1次試験の内容例と時間 | 測定内容:リーディング・リスニング 出題内容例:日常・自分のこと・近況報告など 筆記試験25分/リスニング約20分 |
スピーキングテストの内容例と時間 | 身近な出来事・人の紹介 約3分 |
出題内容 | 現在形(肯定文・否定文・疑問形)、命令形、現在進行系 |
語彙数目安 | 約600語 |
英語を習い始めた人が目標にする最初の目標です。
文法の基本SVO(主語+動詞+目的語)の肯定、否定、疑問の形をしっかりここで理解しましょう。
英検4級:中学校2年生レベル
レベルの目安 | 中学2年生程度 |
1次試験の内容例と時間 | 測定内容:リーディング・リスニング 出題内容例:日常、自分のこと、海外の文化など 筆記試験35分/リスニング約25分 |
スピーキングテストの内容例と時間 | 身近な出来事・人の紹介 約4分 |
出題される文法 | 過去形・未来系・比較・不定詞・動名詞 |
語彙数目安 | 約1,300語 |
簡単な英語を理解して、それを使って表現できる必要があります。5級よりもすこし難しい基礎的な内容が出ます。
英検3級 中学校卒業レベル
3級からはスピーキングテストが2次試験に変わり、面接形式のスピーキングテストに変わります。
レベルの目安 | 中学卒業程度 |
1次試験の内容例と時間 | 測定内容: リーディング・英作文・リスニング 出題内容例: 携帯電話、ラジオを聞く・読書・スポーツ・四季など 筆記試験50分/リスニング約25分 |
2次試験の内容例と時間 | 携帯電話、ラジオを聞く・読書・冬のスポーツ・四季など 約5分 |
出題内容 | 受動態・現在完了形・関係代名詞・分詞 |
語彙数目安 | 約2,100語 |
3級では基礎力のまとめて試されるテストで、身近な英語を理解し使用できないといけません。
さらに3級からスピーキングテストが二次試験(面接試験)変わって、試験結果も1次試験と2次試験どちらも合格する必要があります。
センター試験と問題傾向が似ている英検準2級・2級
準2級:高校の標準英語レベル
レベルの目安 | 高校中級程度 |
1次試験の内容例と時間 | 測定内容: リーディング・ライティング・リスニング 出題内容例: 日常生活・歴史・自然・環境・科学など 筆記試験75分/リスニング約25分 |
2次試験の内容例と時間 | ホームシアター・映画祭・ボランティアガイドなど 約6分 |
出題内容 | 仮定法・分詞・完了形・完了進行形 |
語彙数目安 | 約3,600語 |
新しい内容の文法はほとんどないですが、今まで習った文法を基にした応用が出ます。日常生活に必要な英語を理解している必要があります。
準2級合格は、高校や大学入試での入試優遇措置に使えたり、留学認定級として使えます。
英検2級:高校卒業レベル
レベルの目安 | 高校卒業程度 |
1次試験の内容例と時間 | 測定内容: リーディング・ライティング・リスニング 出題内容例: 日常・歴史・教育・科学・ビジネス・医療など 筆記試験85分/リスニング約25分 |
2次試験の内容例と時間 | オンライン会議・新しいエネルギー・ペット産業など 約7分 |
出題内容 | 大学入試・センター試験レベルなので新しい文法などはありませんが、社会性のある英文での読解力や語彙力を試されます。質問に答える英作文ではなく、指定されたトピックについて書く英作文が加わる。 |
語彙数目安 | 約5,100語 |
読解力、語彙力の順で合格のカギとなります。海外留学や一般的な英語力として認められているレベルなので、実生活の様々な分野で応用できる力が必要になります。
英検準1級レベル:英語環境にいても日常では不具合はほぼ生じないレベル
レベルの目安 | 大学中級程度 |
1次試験の内容例と時間 | 測定内容: リーディング・ライティング・リスニング 出題内容例: 社会生活一般・芸術・文化・ビジネス・政治など 筆記試験90分/リスニング約30分 |
2次試験の内容例と時間 | 在宅勤務・レストランでの喫煙・チャイルドシート・キャッチセールスなど 約8分 |
出題内容 | エッセイ形式の実践的な英作文の問題 |
語彙数目安 | 約7,500語 |
一般常識、義務教育の中で学ぶ一般知識をベースの問題になっているので、英語がわかっても一般知識がないと解けない問題が出題されます。英語だけではなく内容を理解する力も同時に付ける必要があります。
英検1級レベル:ネイティブ
英検1級のレベルやすごさとは?
1級になると日本語でニュースを見たり知識そのものを強化しないといけないので、英語力だけでは合格できません。
レベルの目安 | 大学上級程度 |
1次試験の内容例と時間 | 測定内容: リーディング・ライティング・リスニング 出題内容例: 社会生活一般・文化・歴史・教育・ビジネス・政治など 筆記試験100分/リスニング約35分 |
2次試験の内容例と時間 | 科学の発展は常に有益か・未成年の重大犯罪は名前を出すべきか・世界経済における日本の役割などのスピーチ 約10分 |
出題内容 | 英語の知識のみでなく、相手に伝える発信力や対応力を試される |
語彙数目安 | 約10,000~15,000語 |
語彙力が重要なカギとなります。
成人のネイティブで語彙力は20,000~30,000程度と言われています。
英検1級レベルでは、語彙数の目安は約10,000~15,000語。
日常で使わない英字新聞にでてくるような単語が多く出てくるので、選択肢に出てくる単語の難易度はとても高いです。
長文はTOEIC900点以上を目指す参考書のレベルと同一くらいになります。
私が英検1級を受けた時に選んだ面接スピーチの内容は、「重大犯罪を犯した未成年を実名報道すべきか」というテーマでした。
日本語でも返答に悩むようなテーマなので、英語力だけでなく自分の考えを的確に伝える能力も試されます。
英語力だけでなく、自分の倫理観や教養など総合的な能力が必要になるのでかなりハイレベルです。
英検1級レベルに使える海外の参考書
英検1級レベルになると参考書も少なく、このような海外の参考書や単語帳を使う人も増えてきます。
基本的な英語だけではなく、一歩先の英語力がないと合格できないのが英検1級です。
英検は何級から難しくなる?
英検で群を抜いて難しいのが1級です。
初めて受けたときには、準1級との違いにびっくりしてしまったほどです。
語彙力、知識など英語だけでなく日々の勉強がより求められるのでそう感じるのだと思います。
英語試験の中でもトップクラスに難しいというのは本当です。
準2級は大きな分かれ目であると思います。
試験時間は筆記試験が25分増えてより集中を求められますし、高校入試だけでなく、大学入試、大学の単位認定などにも使われるようになるからです。
準2級と1級が特に難しいと感じる壁になると思います。
最後に
英検は、読む聞くの実力だけをはかるものだと思われてきましたが、実はかなり進化を遂げていて、ライティングやリスニング能力をはかるテストに変わってきています。
全ての級でスピーキングの実力をはかることが出来る試験であり、かつ各級に分かれているので、自分にあった試験を受けられます。そして英語の総合力がわかるだけでなく、受験などにも役に立ちます。
日本では資格として重宝されるので、こちらの記事を見てぜひ今の自分のレベルに合った級を受けて見てください。
関係ないので安心