日本で英語の資格といえば、TOEICと英検の2つが有名ですよね。
どちらも英語の資格だけれど、
・TOEICと英検どっちが難しい?
・就活で役立つのはTOEICと英検どっち?大学受験には役立つの?
・英検合格とTOEICの取得スコアに有効期限はある?再発行は出来るの?
など、様々な疑問があると思うので、違いを徹底比較してみました。
私はどちらも受験して英検1級・TOEIC最高スコア965点を取得しています。
なので出来るだけリアルな感想をまとめられたと思うので、ぜひ参考にしてみてください。
英検とTOEICの違いを比較!
英検の概要
英検とは、日本英語検定協会が主催の『実用英語技能検定』の略称です。
小学生から社会人までを対象とした試験で、文部科学省が後援しています。
英検の種類としては
・英検(リーディング・リスニング・ライティングとスピーキングをはかる二次試験の従来型)
・英検S-CBT(従来型を1日で行える試験)
・英検S-interview(合理的配慮が必要な障がい等のある受験者が対象の試験)
・英検Jr.(合否のない小学校の外国語活動に対応した試験)
・英検IBA(4つの技能をリーズナブルで気軽に受けられる、目安を知るための試験)
があります。
今回比較するのは、一番上の従来型の英検です。
5級、4級、3級、準2級、2級、準1級、1級と7つの級があり、1級が一番難しいものとなっています。
2020年度には、英検、英検IBA、英検Jr.の志願者の合算は約370万人と、非常に多くの人がうけている試験ですので、皆さんも一度受けたことがあるという人も多いでしょう。
入試、単位認定、通訳案内試験の筆記試験免除、公務員試験での加算など、合格によってさまざまなメリットが得られるのも一つの特徴です。
TOEICの概要
TOEICとは国際ビジネスコミュニケーション協会が主催する試験のことです。
TOEICには2つのテストブランドがあり、それぞれ2つずつに分かれて4技能のスキルを測定できます。
・TOEIC Test(リスニング・リーディング)
・TOEIC Test(スピーキング・ライティング)
・TOEIC Bridge Test(リスニング・リーディング)英語学習初級者~中級者対象
・TOEIC Bridge Test(スピーキング・ライティング)英語学習初級者~中級者対象
こちらの記事では、TOEIC Testと英検を比較します。
英検は合格不合格・TOEICはスコア
試験を受ける際は自分のレベルに合わせて試験を受けて、合格か不合格の判定をもらいます。
TOEICはビジネス英語・英検は幅広い学問の英語
長いリーディングを行うというよりも、ちょっとしたビジネスシーンや日常シーンの中での英語の理解度をはかるので問題も英検に比べて短いです。
英検はどんどん級が上がってくると長文読解などの単語レベルがかなり上がったり、文章が長くなったりします。
面接の2次試験では時事問題など現在起きていることについて意見を述べたり、1次試験でも歴史や理科など幅広い範囲を取り扱っています。
TOEICは主に大学生や社会人が受ける
英検は5級のレベルが、小学校中学年~中学生までとなっていて、1級のレベルは大学生から~社会人。
幅広い層が受験をします。
TOEICの場合は、ビジネス英語が中心なので昇進試験の中に含まれていたり、就職などにも使われるので社会人や大学生が受験生のほとんどです。
会場でも大人ばかりという感じですね。
TOEIC・英検換算表
TOEIC・英検のレベル換算表・レベル比較
こちらは国際ビジネスコミュニケーション協会が出しているCEFRとのスコア換算表です。
英検との比較ではありませんが、参考になると思います。
こちらは文部科学省が出している、各種英語試験の換算表です。
TOEICの場合は、リスニング&リーディング、スピーキング&ライティングのスコアを合計したものとなっています。
理由は下に書いてありますが、TOEICリスニング&リーディングの900点台は英検の準1級程度と考えるのが妥当でしょう。
TOEICは約300点以下で、英検3級(中学卒業程度)と同程度です。
また600点~700点が基本的には提出を求められる最低点数なので、英検でいうと準2級(高校中級)~2級(高校卒業程度)の英語力ということになります。
TOEIC満点と英検1級はどっちが難しい?
私自身は英検1級を持っていますが、TOEICの900点台後半よりもはるかに難しいと感じました。
TOEICで満点を取るためには約10,000語の語彙が必要です。
英検1級の語彙力は10,000~15,000語レベルといわれていて、単語の範囲も幅広いのでより難易度が上がります。
また英検は2次試験があり、トピックを選び短いスピーチをします。
その後質疑応答があるのですが、私が受験した時に選んだトピックは、『重大犯罪を犯した未成年は実名報道されるべきかどうか』でした。
なので日頃からニュースを見て知識をつけたり、考えをまとめたりする癖を日本語でも練習することが重要です。
TOEICの場合は、ビジネス英語に特化しているので簡単というわけではありませんが、自分の意見を述べるというよりも会話やチラシや書類の内容を理解することを重視しているので少しジャンルが違います。
またリスニング&リーディングの試験だけを受けると面接はないので、その分もTOEIC満点よりも英検1級の方が難しいといえるでしょう。
英検とTOEICどっちがいい?
英検とTOEICはどちらも実質2年が有効期限
英検もTOEICも基本的に一度取得すれば一生有効な資格です。
履歴書などには、昔取得したものでもずっと書くことができます。
ただ留学や単位や就職に活用する場合は、2年以内の合格証明書を提出するように言われる場合もあるので、要注意です。
TOEICも、同じく2年以内のスコアを提出するように求められる場合も。
またTOEIC公式認定証の再発行は試験日から2年以内のものとなっています。
どちらも実質2年程度が有効な期間といえるので、どちらが有利ということはない
大学生・社会人にはTOEICがおすすめ
大学生・社会人はTOEICは持っていて損はないと思います。
会社で昇進・昇給の基準としてTOEICスコアが求められたり、就職活動でも入りたい会社が英語が必須なら提出しなければいけないことも。
TOEICは、TOEICに向けた学習をして試験に慣れることも必要なので、早めに必要なTOEICスコアをリサーチして、それに向けた学習を始めたほうがいいでしょう。
TOEICの後に英検1級がおすすめ
英検1級は先ほども書いたように高い語彙力が求められ、試験内容も日常から政治までカバーされるほど幅広いです。
TOEICで900点台に到達した!という人は、次の目標として英検の1級の勉強もおすすめです。
長文読解や面接などもあり、TOEICで学んだことをワンランクアップできます。
企業が重視しているのはTOEICの場合が多いので、TOEICを優先的にスコアアップさせてから英検受験が一番効率がいいでしょう。
おわりに
TOEICは就活や就職後に必要になる
TOEICは日本の企業が就職や昇進時に特に重視している試験です。
英語を使う仕事に就きたいと思っている人だけでなく、会社に入ってからもスコアが必須になることも多いので、大学生・社会人の人ははやめに学習をスタートするのがおすすめ。
私自身もTOEICを何度も受けていますが、仕事もしているので忙しく隙間時間での学習も行っていました。
すきま時間も活用して学習を進めることが重要
スタディサプリENGLISHのTOEIC対策プランは、スマホひとつで気軽に学習を進められるので重宝しましたし、TOEICを受験する上でのコツなども教えてもらえたので本当によかったです。
スタサプのアプリで解いた問題で間違えたものや、授業で重要だと思ったことをノートにまとめることで試験の前に見返すことができて、苦手部分の復習もできたので、ぜひTOEIC学習をする人は試してみてください。